地域伝統の味を継承し、全国の皆様へお届け 【ハクダイ食品】
南房総では江戸時代から庶民の味として親しまれていた鯨肉や「くじらのたれ」
今回は、くじらのたれを作っている老舗の「ハクダイ食品」をご紹介します。
お祖父様が鮮魚店としてはじめたハクダイ食品の三代目 大川社長にお話しを伺いました。
鯨料理を中心に自社製造のひものや塩辛・海藻等など様々な水産加工品の製造販売を行っています。
「くじらのたれ」って知ってますか?
鯨の肉を醤油や塩をベースにした秘伝のタレに漬け込み、天日で干したものです。
いわば「鯨の干し肉」「くじらジャーキー」と言ったところです。
南房総では昔から食べていたもので、今や房州名物となっています。
軽くあぶって食べます。マヨネーズを漬けても美味しいです。
色が黒いですが、これはタレで黒いのではなく、鯨の肉は鉄分が多いので、黒くなるのだそうです。
昔から伝わるクジラのたれは硬いものですが、現在は厚切りにしたソフトなものが人気です。
現在ハクダイでは、3タイプのくじらのたれを製造販売しています。
昔ながらの硬めのもの、やわらかく仕上げたもの、独自製法でそのまますぐ食べられるもの。
お好みに合わせてお選びいただけます。
郷土料理「鯨」への熱き想い
南房総地域では江戸時代から捕鯨が行われており、現在でも和田には捕鯨基地があります。
昭和の時代までは一般家庭で頻繁に食べられていた食材で、戦後の食糧難の時には非常に重宝されていました。
「くじらのたれ」は冷蔵庫の無い時代の保存食としてつくられていた家庭の味です。
昔のくじらのたれは、今よりもっと硬くて塩辛いものだったそうです。
「全国の方に南房総の美味しい鯨料理を食べていただき、
南房総に来ていただき、ぜひ作っているところを見ていただきたい。
郷土料理を未来へとつなげていきたい。」
大川社長は思いを語ってくださいました。
一枚一枚手作業で干していきます。天気が良ければ午前中半日ぐらいで完成です。
くじらの刺身・くじらのベーコン
独自製法でじっくり熟成させ、美味しさが詰まった鯨肉に仕上げています。お刺身はもちろん竜田揚げやカツでも美味しく食べられます。
昔懐かしの「くじらベーコン」は表面の赤い色がトレードマーク。
味はお子様や若い方々も食べやすいようにまろやかに仕上げてあります。
くじらの美味しい食べ方
くじらのたれ
軽く炙ってから割いて、醤油を少し漬けて召し上がってください。
マヨネーズで食べても美味しいです。
くじらのベーコン
加熱しないでそのまま召し上がるのが一番美味しいです。
和風ドレッシングやポン酢などでさっぱり食べるのもいいですね。
くじらのお刺身
鯨の肉はなんといってもお刺身がいちばん。
凍結又は半凍結状態でスライスし、ショウガ、又はニンニクを薬味に醤油で召し上がってください。
「ひものセット」も人気
ひもの作りの工場も見学させていただきました。
鮮度の良いものを吟味し、一枚一枚丁寧に作り上げています。
お得な訳ありセットなどもあり、オンラインショップでも人気の商品です。
市場食堂 せん政水産
南房総で美味しいくじら料理を食べてみたい!と思ったら、
南房総ちくらの道の駅「潮風王国」の中にある直営食堂「市場食堂 せん政水産」へお越しください。
懐かしの鯨の竜田揚げや、巨大アジフライの「てっぱつ!アジフライ」をお楽しみいただけます。
”てっぱつ”とは房州の方言で「大きい」ということだそうです。
リンク
■ハクダイ食品の商品を見る
ハクダイ食品 https://hakudai.com/
せん政水産 https://hakudai.com/senmasa/